2019年1月30日水曜日

おうちの再生について

今回は、築50年のお家の再生について書いてみたいと思います。
お客様からお問い合わせがあり、現地調査でお伺いさせて頂きました。
おうちはお客様のお母様のおうちでした。
 調査時の建物の状態はあらゆる箇所に下地の腐食や損壊部分などがありました。                           お客様はそうした箇所を治すのに、どれだけかかるのかをご不安になり、それでもお母様のために何とかしてあげたいという気持ちが強く
私もお客様のそうした思いに感じるところがありました。
   私は何とかこのお家を再生させてあげたいと思いました。

調査時の状態です
赤い線の部分には雨樋がありましたが、先だっての台風によって壊れてしまっていました。
こうした事故は、自然災害によるものなので申請の仕方によっては補修工事の工事代金を
保険で賄える場合があります。
お客様にはそのことをご説明し、すぐに保険会社へ状況の説明と、
鑑定意見(自然災害鑑定士の資格を持っています)を伝え保険会社の調査も依頼しました。
保険会社にもよりますが、築40年を超えると多くの場合は経年劣化による破損と判断されてしまうことがあります。
ただ、もし保険適用となればその分のお客様の負担を軽減することが出来るので
適用になるかは今回のケースでは難しいかもしれないと、お客様にはご説明したうえで
それでも少しの可能性がある事であれば申請してみましょうとお話し、
申請させて頂きました。

結果は雨樋補修にかかる工事金額のおよそ95%の適用となり
足場代及び雨樋の交換、全体の勾配調整などは保険で賄うことが出来ました。
弊社では破損した雨樋の交換実費のみ頂き、足場代などについてはお客様に収めて頂きました。
その分のお客様のご負担を軽減させることが出来、私も少しホッとしました。
一階ベランダ下の庇は剥落していました。
お客様は費用の負担が大きくなることをご心配されており、
当初、庇ごと撤去して何かで塞ぐだけで良いと仰っていました。
元はこのような状態でした。
お客様は撤去して、塞ぐだけでと仰っていましたが、
おうちにとって、庇は雨仕舞といった大事な役割をしているものなので
大工さんと打ち合わせをして新たに形成するようにしました。
悪い部分を撤去し下地から作ります。
見た目だけではなく、何より下地を大事に施工してくれる
腕と、気持ちのいい大工さんたちです。
元より丈夫な庇が再生されました。
軒についている化粧母屋はこのような状態でした。
化粧母屋の再生後です。
窓の桟などもこのような状態が多くありましたが。


傷んでいる部分を大工さんたちが一か所一ヵ所丁寧に再生してくれています。


ベランダの下などもお客様が危なくないようにと自身の判断で
どんどん補強をしてくれていました。

工事完了後です。
明るく丈夫なおうちが再生されました。


私たちのお仕事は、お客様のお気持ちや、信頼を頂くところから始まります。
 そうしたお気持ちや、信頼には安心と、お客様に喜んでいただく施工をすることでお返しすることが私たち施工側の責務だと思っています。
これからもお客様に喜んでいただけるお仕事を残せる業者として、この地域で長くご愛顧いただけるよう、頑張って参りたいと思っております。