2018年5月24日木曜日

漏水調査 止水工事にて

 先日雨漏りが止まらずお困りになっているお客様からご連絡を頂きました。
 築20年メンテナンスは一度もしていないとの事。
状況を確認すると1階、2階天井などに大きな雨染みと、クロスの剥がれ
がありました。
 雨漏りの工事は緊急を要します。
直ちに大工さんを手配し、天井の開口と雨漏り箇所の検討見立てをお願いしました。
 当初、3階バルコニーの手摺笠木の隙間より雨が吹き込んでいる可能性が指摘され、まずその部分のコーキング止水処理を施しました。
 ところが雨漏りは止まらず、本調査へ移行。
 雨漏りは部分的に補修していくことが困難な工事です。
一つ一つ疑われる箇所の調査を行い特定していく必要があります。
日中はおばあちゃん一人で不安の中にいることを思うと、何としてでも
この雨漏りを止めてあげなければなりません。
 2度目の調査は、防水層の水張調査~屋根 壁面への散水調査、
劣化コーキングへの散水調査です。
 調査へは私と、職人さんで伺い行いましたが中々原因が突き止められず、最後のコーキングへの散水調査でやっと原因が分かりました。
       とにかくこの雨漏りを止める!
それが最優先事項です。
 原因の究明、判明と共にすぐに、仮のコーキングを施しました。
この日の夜から雨が降る予報です。
 施工後、おばあちゃんのことが気になり、ソワソワ何も手につきません。
    何度もご自宅にお電話して、状況の確認です。
そして朝方まで降った雨の翌日、おばあちゃんの息子様より、
無事雨漏りは収まりましたとのご連絡を頂きました。
 不安そうにしているおばあちゃんのことを思いながら、どうにかして
雨漏りを止めてあげたいと願う日々が続きましたが、息子様よりの
ご連絡を受けて 良かった、、、とただそれだけ心の中で思いました。




1階天井開口後ここからぼたぼた雨水が落ちてきます


防水層水張調査



3階バルコニー 当初この部分のみにコケ、カビ、雨染みの発生が
確認されたため笠木の隙間へのコーキングで様子を見ました。

外壁及びコーキングの劣化状況です。


1階天井

赤外線カメラでの調査時の写真です。
少しづつ水が廻っていくことが確認されます。

2階天井

2階の天井部分は水の周りが早く赤外線による調査で
すぐに天井裏に水が廻っていくことが確認されました。