築20年メンテナンスは一度もしていないとの事。
状況を確認すると1階、2階天井などに大きな雨染みと、クロスの剥がれ
がありました。
雨漏りの工事は緊急を要します。
直ちに大工さんを手配し、天井の開口と雨漏り箇所の検討見立てをお願いしました。
当初、3階バルコニーの手摺笠木の隙間より雨が吹き込んでいる可能性が指摘され、まずその部分のコーキング止水処理を施しました。
ところが雨漏りは止まらず、本調査へ移行。
雨漏りは部分的に補修していくことが困難な工事です。
一つ一つ疑われる箇所の調査を行い特定していく必要があります。
日中はおばあちゃん一人で不安の中にいることを思うと、何としてでも
この雨漏りを止めてあげなければなりません。
2度目の調査は、防水層の水張調査~屋根 壁面への散水調査、
劣化コーキングへの散水調査です。
調査へは私と、職人さんで伺い行いましたが中々原因が突き止められず、最後のコーキングへの散水調査でやっと原因が分かりました。
とにかくこの雨漏りを止める!
それが最優先事項です。
原因の究明、判明と共にすぐに、仮のコーキングを施しました。
この日の夜から雨が降る予報です。
施工後、おばあちゃんのことが気になり、ソワソワ何も手につきません。
何度もご自宅にお電話して、状況の確認です。
そして朝方まで降った雨の翌日、おばあちゃんの息子様より、
無事雨漏りは収まりましたとのご連絡を頂きました。
不安そうにしているおばあちゃんのことを思いながら、どうにかして
雨漏りを止めてあげたいと願う日々が続きましたが、息子様よりの
ご連絡を受けて 良かった、、、とただそれだけ心の中で思いました。
1階天井開口後ここからぼたぼた雨水が落ちてきます |
防水層水張調査 |
3階バルコニー 当初この部分のみにコケ、カビ、雨染みの発生が 確認されたため笠木の隙間へのコーキングで様子を見ました。 |
外壁及びコーキングの劣化状況です。 |
1階天井 |
赤外線カメラでの調査時の写真です。 少しづつ水が廻っていくことが確認されます。 |
2階天井 |
2階の天井部分は水の周りが早く赤外線による調査で すぐに天井裏に水が廻っていくことが確認されました。 |