塗装の目的の一つとして美観を保つということがあります。
確かにそのことも重要な要素の一つです。
ですが、そのこと以上に以上に大変重要な目的があります。
先日より私も現場で作業をしていますが、お客様のお家を塗りながら
様々な事を考え、思うことがあります。
下塗の工程です |
一見ではしっかり塗られています。 よく見ていくと下の写真のように塗料が入っていない部分があります |
塗装は、建物全体を塗膜で包むことでその下地を守り、雨の侵入を防ぎ、クラックが入ることを防ぐ等の役割をしているものです。
また、近年では遮熱 断熱 光触媒など高機能の塗料もあります。
そうした機能の高い塗料でも下塗がしっかり入っていなければ
その効果を100%発揮させることは出来なくなります。
これが本来あるべき塗装面です。
この上に中塗り、上塗りと塗り重ねていくことで初めてシリコンや
フッ素 光触媒などの塗料の機能を発揮できるのです。
また、遮熱、断熱などの性能を100%発揮することが出来るのです。
私たちのお仕事はただ単に塗ればいい、ただ単にキッチンやユニットバスを取り付ければいいということではなく、お客様の大切な建物を
長期に守るために専門的な見地からしっかりと施工する、あるいは
安心して快適な生活を送っていただくためのご提案や、取り付けをするといったところにあるのだと思います。
先日よりお客様のお家の塗り替えの現場で私たちのやっている事の
意味や、目的について考えています。
施工をする側にとって大切な事は、経験や知識、スピード
などといったことだけではありません。
今自分がやっている事の意味や目的を常に考え、意識しながら
作業をするといったことが、大切な事ではないかと思います。
それが信頼を頂いでお客様のおうちの工事を任されたものの
責任だと思います。